IAO(イーアーオー)〜人間の魂を代表する3つの響き〜
講演者:ミヒャエル・デーブス
翻 訳:香川 裕子
著 者:藤井 馨子
東京で行われたミヒャエル・デーブス氏の講演「IAO〜キリストの覆いとしての驚嘆、共感、良心〜」(2014年7月)と、オイリュトミスト藤井響子さんの「IAOについて〜その響きの起源と本質〜」が掲載されています。
「 IAOには様々な側面があります。この響きが最初に取り上げられたのは、1904年から1914年までシュタイナーが行っていたエソテリック・シューレにおいてでした。それが1912年にオイリュトミーの最初の練習として登場し、今では教育やオイリュトミー療法の現場において、なくてはならない練習の一つとなっています。また第一ゲーテアヌムの天井画にもIAOの絵が描かれていますし、アントロポゾフィーにとって大切なシュタイナーの「礎石のことば」のオイリュトミーの中でもこの響きが重要な役割をはたしています。
そこで、これをきっかけに、IAOの全体が見えるように、末巻に「オイリュトミーのIAOについて」を加えました。これら様々な側面をまとめることにより、オイリュトミーを学んでいる方々がIAOの意味を深く知り、その本質に少しでも近づき、IAOの練習をさらに深めていける助けになればと思ったのです。」(藤井 馨子「刊行によせて」P5より)
<目次>
刊行によせて
ミヒャエル・デーブス氏講演
IAO〜キリストの覆いとしての驚嘆、共感、良心〜
第一部 キリストの秘密
死を体験した唯一の神キリスト
ルチファーの特別さとキリストの普通さ
ルチファー的な憧れから道を踏み出すこと
キリストの地上的な道と受肉
キリストの器としての理想的な人間
一人の人間になった二人のイエス
血の秘密
キリストの覆いを創ることに呼ばれる人間
グループ・ワーク
第二部 良心について
二つの自我の体験
第2七年期の良心―権威による道徳性
第3七年期の良心―内的な権威
意志に訴える個的な良心
本来の道徳性としての自己同一性
第三部 キリストの覆いとしての驚嘆・共感・良心
共に苦しむという意味での共感
驚嘆
三つの関係性に逆行する現代の方向性
驚嘆・共感・良心とIAO
イエスになる道
キリスト以前のI-O-A
キリスト以後の世界におけるIAO
世界・隣人・自分とのキリスト的関係
西からの叡智の流れとキリストの再臨
キリストの顔(かんばせ)における驚嘆・共感・良心
質疑応答
道徳性と第五エーテルについて
道徳性を強める行 - 振り返リ
オイリュトミーのIAOについて〜その響きの起源と本質〜
―藤井馨子
I.オイリュトミーの練習としてのIAO
I-1.ローリー・シュミッツヘの課題
I-2.I、A、Oの響きの性質、作用、所作の練習
I-3.オイリュトミー療法のIAO
I-4.魂の三つの働きとの関連
I-5.IAOの練習のヴァリエーション
II.I、A、Oにおける色の体験
III.オイリュトミーの前段階―エソテリックシューレ
III-1.朝の練習
III-2.晩の練習
III-3.自分の中のキリストの作用を感じる練習
IV.I、A、Oの並びのヴァリエーション
IV-1.AOI
IV-2.IOA
IV-3.AIO
V.オイリュトミー作品中のIAO
V-1.ゲーテ「神性(Das Gottliche)」
V-2.ルドルフ・シュタイナー「礎石のことば」
VI.結び
訳者あとがき
本の大きさ:横 約14.7cm×縦 約21cm×厚み 約9mm
105ページ
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