フォルメン・レッスン２（小学３／４年生）
石川華代（著）
この本は「フォルメン・レッスン１」の続編です。
――本書「はじめに」より抜粋――
「私はシュタイナー教育を通じてフォルメンに出会いました。フォルメンには、色や形を描くことや、編んだ糸の形、編み物の仕組みなども題材に含まれていて、私が学校外の自由時間に好きでやっていたことと深く繋がっています。こんなに楽しい教科を学校でやっていることに驚きましたし、フォルメンという一見シンプルな活動の中に含まれている、シュタイナー教育の叡智にも感動しました。形を見ること、手を使って描くことは図形の認識能力を高めますし、もちろん美的感覚も養います。そして低学年のフォルメンは、「かきかた」「習字」の練習にも通じます。算数や数学の計算の理解には「バランス感覚」が不可欠ですが、フォルメンではそのバランス感覚を健やかに育てます。歴史上の伝統的なフォルムには民族の心魂が表現されています。それを見るだけでなく描いてみることで、伝統や歴史、文化を実体験することもできます。
「フォルメン」という教科は、子どもの体と魂の成長段階に合うように、さまざまなフォルムを体系立ててまとめられており、子どもの健やかな成長を助けるとても楽しい活動です。シュタイナー学校に行っていないお子さんにも、ご家庭でとりくんでいただきたいと願ってやみません。成長段階のお子さんだけでなく、大人のかたもぜひ楽しんでのびのびとフォルムを描いてみてくださいね。」
――本書「フォルメン・レッスン２について」より――
「この「フォルメン・レッスン２」では、小学校３〜４年生の内容をレッスン形式でまとめていきます。１〜２年生で描いた、ランニングフォーム、対象図形、円をもとにした形などを発展した形もありますし、その学年の学習内容に合わせたテーマもとりあげます。フォームが難しすぎる場合には、少し簡略化してシンプルな形にしても良いです。簡単すぎると思ったら、新たに線を加える、ループを加えるなどのちょとした工夫で難易度を上げることもできます。お子さんの様子を見ながら、お子さんが楽しんで描ける程度の形を描けると良いですね。
※３年生以降で取り上げるフォルムは、すべて１、２年生のフォルムが基本になっています。拙著「フォルメン・レッスン１ 〜 小学１、２年生」を参考にしていただければ幸いです。」
＜目次＞
- はじめに
- フォルメン・レッスン２について
- フォルメンの仕方
- 小学３年生
曲線が軸になる対称図形
内と外
点と曲線〜つながる・包む・バランス
繰り返しの線でうめる
ランニング・フォーム
上手左右対称
＜コラム＞ 大きくのびのびと描く
円をもとに〜図形と時計
アクティビティ〜雪の結晶の切り絵
フリーハンドで描く幾何図形
閉じた形の変容
＜コラム＞ 伝統的なフォルメンの題材
- 小学４年生
結び目のフォルメン
編み模様のフォルメン
レムニスカートと編み込み模様
＜コラム＞ レムニスカートのフォルム
算数とフォルメン
気質とフォルメン
ケルト模様
- おわりに
60ページ（フルカラー）
同シリーズで幾何アクティビティやさんすう教室 小学1年生やこくご教室テキストもあります。
フォルメンの本として「時を描く線」もあります。
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フォルメン・レッスン２（小学３／４年生）
3,900円（税込）