キンダーライムなひととき

としくら えみ(著)
親子であそぶシュタイナー
子ども時代には、子どもならではのあそびを、たっぷりと。
季節を感じながら、手づくりのあそびをたのしみましょう。
「わたしは、ただいま子育て真っ最中です。
子どもとの生活のなかで、「このあそびおもしろいよ」「これをしたら、子どもたちの表現がこんなに広がったんだ」と思うことがいっぱいあります。それを息子たちに手伝ってもらって、一緒にあそんで、こんな1冊の本になりました。
「キンダーライム〜Kinderreim」とは、ドイツ語で「童謡」、 子どもの歌のことです。シュタイナー教育では、幼いときに、わらべ歌のような、やさしくこころに響く歌をうたいます。
この本にこの名をつけたのは、子どもたちに子どもならではの歌をうたってほしい…つまり、幼いうちから刺激の強いもので、魂が殺がれてしまったり、また学校に行ってから習えばいいような知識や技術をつめ込まれるのでなくて、子ども時代ならではの体験をしてほしい、という願いを込めています。
(中略)
この本を見ながら「これ、やってみようかな!」って思っていただけたらうれしいです。そして、子どもにやらせる、というよりも、大人もたのしんでしまいましょう。」(本書P2〜P3「子どもと一緒に”キンダーライムなひととき”を」より)
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【もくじ】
- 子どもと一緒に”キンダーライムなひととき”を
- わたしと子どもたちのある日
- 春のひととき
- 1)タンポポで染めよう
- 2)おいしいいちごジャム
- 3)蜜ろう粘土でつくるカエルたち
- 4)雨の日の満奏会
- 5)人形の洋服をつくろう
- 手あそび・指あそび「ネズミの散歩」
- 1)タンポポで染めよう
- 夏のひととき
- 1)紙ひこうきを飛ばそう
- 2)ボートで水あそびしよう
- 3)ぬらし絵をたのしもう
- 4)チョークでらくがきしちゃおう
- 5)ホットプレートでお絵かきしよう
- おかたづけをしよう
- 1)紙ひこうきを飛ばそう
- 秋のひととき
- 1)エプロンつけて、木の実ひろい
- 2)リリアンを編もう
- 3)蜜ろうで、ろうそくづくり
- 4)手づくりランプに火を灯そう
- 5)元気の出るきびだんご
- ゲーム1「わたしのとなりがあいてます」
- 1)エプロンつけて、木の実ひろい
- 冬のひととき
- 1)ふわふわの羊毛の天使
- 2)魔法の針で、羊毛ボール
- 3)墨のマーブリングで書きぞめ
- 4)毛糸の織物をたのしもう
- 5)たっぷり野菜のスープ
- ゲーム2「ワンちゃん、骨がなくなったよ!」
- 1)ふわふわの羊毛の天使
- シュタイナー教育と出会って
「シュタイナー教育を勉強していると、これをしてはだめ、これをしなくちゃだめという制約のようなものを感じることがありますが、それを鵜呑みにしてしまうと、かえって子どもたちを苦しめることになってしまうこともあります。それに、みんながみんな同じように成長し、同じことをするのではへんです。自分の思考と感覚をつかって選べたら、もっと自由になれると思うのです。
そんなわけで、この本に紹介したなかで「これもシュタイナー教育?」 と思われるものもあるかもしれないけれど、やっちゃいけないことはわずかで、やっていいことは子どもの表現の数ほど無限にあるはずです。
「子どもたちに愛と畏敬の念を抱くように」とシュタイナーは言っています。具体的にどうしたらいいのかよくわからないけれど、そういう目で子どもたちを見つめてみます。すると、自分は大人だから、子どもに教えてあげるんだ、という傲慢な考えが消えていきます。”畏敬の念”というと堅苦しいけれど、子どものまあるい魂に、あれこれむりやりくっつけたり、これはだめよと引きはがしたりせずに、そのまま受け入れてあげることなのかなと思います。そうすると、子どもが自分で成長する力を信じることができる気がします。また、子どもの表現から、大切なメッセージを教えてもらうこともあります。」(本書P98〜99「シュタイナー教育と出会って」より)
寸法:横 約18.2cm×縦 約24cm×厚み 約10mm
100ページ
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キンダーライムなひととき
1,980円(税込)


