色彩の本質 色彩の秘密【全訳】
[本]

ルドルフ・シュタイナー(著・講演)
西川 隆範(訳)
【出版社からのコメント】
読み物としても面白いシュタイナーの色彩論です。色彩の本質を知ることは、魂を大きな生命力で満たし、生き生きと健康にする手だてでもあります。人智学の観点からのシュタイナー宇宙的色彩論の決定版、全訳。
【目次】
- 第一部 色彩の本質
- 色彩体験 - 四つの像の色
- 色彩の像と輝きの本質
- 色彩と物質 - 色から描く
- 色彩体験 - 四つの像の色
- 第二部 色彩の秘密
- 色彩世界と音響世界の体験
- 光と闇
- 光のなかの生命と重さのなかの生命
- 色彩と健康
- 空間遠近法から色彩遠近法へ
- 絵画における精神的なものと精神的でないもの
- 重さのない色彩
- 色彩世界と音響世界の体験
- 第三部 補遺
- 色彩の創造的世界
- 霊的存在と虹
- 色彩の創造的世界
- 注解
- あとがき
- 著者 訳者 画家 紹介
【訳者よりメッセージ】(本書P3「諸言」より)
ニュートン光学・ゲーテ色彩論・シュタイナー色彩学へと、近年の色彩研究は発展してきました。ルドルフ・シュタイナー(1861-1925年)は独自の精神科学=人智学の構築にあたって、芸術的要素を不可欠のものとして重視した人物です。
白黒の線描画が頭に関わるのに対して、彩色画は心を開き、潤わせます(彫塑は生命を強め、音楽は魂に触れます)。自然界に現われているさまざまな色の源を、シュタイナーは心の世界(輝く色彩の海)に探究し、魂の世界を音楽の源泉と見ました。自然界の生命、色とりどりに輝く雲海のような心の世界、天空の音の響く魂の世界が、彼の研究テーマでした。
そのように色彩の世界を重視したシュタイナーですが、彼が色彩について語った講義をまとめたものは、シュタイナー全集のなかで本書だけです。
華やかな色、淡い色、渋い色など、日本の美術は比類ない奥行きを示しています。庶民も通人・粋人も天賦の色彩感覚・美的感覚に恵まれた日本では、シュタイナーのスピリチュアルな色彩論は容易に受容されることと思います。
芸術家・美術愛好家だけでなく、自然の彩りを味わう人々、生活空間における色彩の働きを知ろうとする人々に、本書で語られている内容は大きな示唆を与えるはずです。
本の大きさ:横 約14.9cm×縦 約21cm×厚み 約17mm
224ページ
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色彩の本質 色彩の秘密【全訳】
2,750円(税込)