ルドルフ・シュタイナーの神秘劇の中の秘教的共同体
[本]
テンプル騎士団
薔薇十字会
ベネディクトゥスを囲む人々
(著者)ペーター・ゼルク
(訳者)香川 裕子
「ある途方もないことが私達の前に生じ、私達と共に在るようになりました。それは一つの霊的な山々の情景なのですが、人が一生を賭けてその制覇に取り組んでも、最後まで解明し、学びつくせない程のものなのです。」(クリスチャン・モルゲンシュテルン、1913年)
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近年最も注目されるアントロポゾフィー研究家であるペーター・ゼルクによるこの神秘的解説書は、神秘劇に登場する共同体=「ベネディクトゥスを囲む人々」、つまりシュタイナーの時代のアントロポゾフィー共同体が担うカルマの糸を解き明しながら、ルドルフ・シュタイナーとアントロポゾフィー運動の謎の核心に迫る、実にエキサイティングな一冊である。今日、真に癒しの力を持つ共同体形成を考えるために新たな切り口を提供してくれる、香川裕子訳の神秘的解説書第二弾。(本書裏表紙より)
【目次】
- 序文
- 第1章 ≪この霊の認識への奉仕の中で意志されていること≫
神秘劇の意図- 1−1.舞台で見えるようになったカルマ
- 1−2.個的になった人間の発展の法則
- 1−3.輸廻転生劇としての神秘劇
- 1−4.秘教的キリスト教とのつながり
- 1−5.現代にも妥当する神秘劇の意義
- 1−6.人の運命を扱う際のシュタイナーの意図
- 1−7.劇中の霊的共同体の歴史的背景
- 1−8.20世紀を規定する古代エジプト時代の受肉
- 1−1.舞台で見えるようになったカルマ
- 第2章 ≪後世の愛の種子≫
テンプル騎士団- 2−1.古代エジプトの鏡像としての中世の結社
- 2−2.テンプル騎士団における意志の秘儀参入
- 2−3.悪の力からの霊的な攻撃
- 2−4.テンプル騎士達の死後の霊的生命
- 2−5.アントロポゾフィー協会とテンプル騎士
- 2−1.古代エジプトの鏡像としての中世の結社
- 第3章 ≪徴(しるし)は実に多くを約束してくれるものである≫
薔薇十字会- 3−1.薔薇十字会の秘儀の言葉
- 3−2.中央ヨーロッパにおけるオカルト的作用力の路線
- 3−3.劇の中での秘教の公開
- 3−1.薔薇十字会の秘儀の言葉
- 第4章 ≪あなたの中で私を体験なさい≫
べネディクトゥスを囲む人々- 4−1.言葉によるべネディクトュスの働きかけ
- 4−2.マントラの言葉と質
- 4−3.20世紀の導師としての同伴
- 4−4.べネディクトゥスの働きの源泉としてのキリスト
- 4−1.言葉によるべネディクトュスの働きかけ
- 第5章 ≪世の中に癒しの力として働きかけるために≫
アントロポゾフィー的共同体とアーリマン- 5−1.アーリマンと直面するシュトラーダー
- 5−2.キリストへの道
- 5−3.アントロポゾフィー協会の破綻と再生
- 5−4.マリア――弟子としての模範的な発展
- 5−1.アーリマンと直面するシュトラーダー
- 参考文献
- 訳者あとがき
ペーター・ゼルク
1963年ドイツ・シュトゥットガルト生まれ、医学博士。
ヴィッテン・ヘルデッケ、ベルリン、チューリッヒの大学で一般教養と医学を学び、ルドルフ・シュタイナーの生理学を研究して(「人間の生理のロゴスについて」)、医学博士を取得。青少年の精神科と心理治療の専門コースも修了し、その分野の専門医としてヘルデッケ病院、イタ・ヴェークマン病院で勤務。
現在はアントロポゾフィーの基礎研究のためのイタ・ヴェークマン研究所とイタ・ヴェークマン出版社を率いる傍ら、ドイツのヴィッテン・ヘルデッケ医科大学、アルフターの芸術と社会科学のためのアラヌス大学で講義を行っている。スイス・アントロポゾフィー協会の理事。
寸法:横 約14.8cm×縦 約21cm×厚み 約9mm
104ページ
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