自由の哲学
[本]

シュタイナー(著)/森 章吾(訳)
「千年後も残る代表作」と著者自らが語り、「自然科学的方法による魂の観察結果」という副題が添えられた本書は、「目に見えないもの」に独立した人間精神で迫ろうとする若き著者の決意から生み出された。ゲーテ的自然の自然科学者である森氏がシュタイナーの思考の出発点を跡付けた訳業であり、アントロポゾフィー(人智学)の根本への貴重な入り口である。(本書オビ文より/入間カイ)
物質主義的世界観を克服すべく
人間が自らの核の活動を自覚することで
自由の可能性を獲得する手引。
ゲーテ的自然科学者である訳者が既存の翻訳に障壁を感じ、新たな道すじを示した【新訳】
本書は《自身の思考の観察》を軸に読者が認識法を自ら体験できるように論を進めています。その意味で読者は、単なる理解ではなく《自分の中の本当の力、本当の存在》を実感することができるでしょう。既存の翻訳に障壁を感じた読者にとっては、新たな道しるべとなる【新訳】 です。
【目次】
- 1918年新版への序文
- 第I部 自由の学
- 第01章 人間の意識された行為
- 第02章 学問への基本衝動
- 第03章 世界認識に仕える思考
- 第04章 知覚としての世界
- 第05章 世界の認識
- 第06章 人間的な個
- 第07章 認識に限界はあるか
- 第01章 人間の意識された行為
- 第II部 自由の現実
- 第08章 人間的営みの諸要因
- 第09章 自由の理念
- 第10章 自由哲学と一元論
- 第11章 宇宙的目的と人的営みでの目的
人間の位置づけ
- 第12章 道徳的ファンタジー
ダーウィン主義と社会倫理
- 第13章 人生の価値
楽観論と悲観論
- 第14章 人間的な個と類
- 第08章 人間的営みの諸要因
- 補足 最終的な問い
- 一元論の諸帰結
- 付録1 1918年新版への補足
- 付録2 1894年初版へのまえがき
- 一元論の諸帰結
- 解説
- 訳者あとがき
森 章吾
1953年:東京生まれ
1978年:東京大学農学部農業生物学科卒業
1978年より:千葉県立高校、生物科教諭(7年間)
1989年:シュツットガルト、シュタイナー教育教員養成・高学年教員クラス修了
1992年:ドルナッハ、自然科学研究コース修了
2006年より:京田辺シュタイナー学校で自然科学エポック講師
2011年より:藤野シュタイナー学園高等部で数学エポック講師
2013年より:北海道いずみの学校高等部で自然科学エポック講師
訳書:『フォルメン線描』、『シュタイナー学校の数学読本』、『シュタイナー学校の算数の時間』、『遊びとファンタジー』、『子供の叱り方』、『音楽による人間形成』
論文:『クモの考察』、『理念としての原植物』、『モルフォロギーの展開…魚類の考察』、『ゲーテ形態学の方法が示す龍安寺石庭の意味』(すべてゲーテ自然科学の集いの論文誌『モルフォロギア』)
ゲーテ・シュタイナー的自然科学の分野では、日本国内で指導的立場にあり、シュタイナー教育の理科分野でも中心的役割を果たしている。また、日本アントロポゾフィー医学のための医師会とも協力関係にある。
本の大きさ:横 約13.5cm×縦 約19.5cm×厚み 約24mm
288ページ
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